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2003年6月3日発売(US)2003年8月4日発売(UK)
USリリース盤 Furious Angels アルバム  (インストゥルメンタルCD付)
についてはこちら

アルバム「フューリアス・エンジェルス」について
開けてびっくり、売れっ子ダンスミュージックプロデューサーのアルバムは意外にも静かなクラシック的音楽で始まります。確かに数年前の Portishead の30人程のオーケストラとのレコーディングも斬新だったものの、このアルバム「フューリアス・エンジェルス」は82人のオーケストラ奏者と40人のコーラス隊を従えての壮大かつ迫力のサウンドを展開してくれます。

彼の音楽の懐は広く、そして深いため、いくつものジャンルをも包括してしまいます。彼のインタビュー・ビデオ(Mediaページ参照)では、クラシック音楽には壮大な深みがあり、そのスケールの大きさに現代的な要素を取り入れたかったと語っています。


TOPページでも述べたように、ロブ・デューガンはダンス系音楽を中心に、Moby、ペットショップボーイズ、カイリー・ミノーグ、U2 といった大物アーティストのリミックスや作曲、プロデュースを手掛けてきました。そのかたわら、流行やウケ狙いのメインストリームからは背を向け、独自の世界観と美意識を凝縮したアルバムづくりを個人的にすすめること6年間、あくまでも自分のスタイルと完璧さを追求しました。
ロブ・デューガン
(Rob Dougan)


怒りの天使
〜フューリアス・エンジェルス〜
(原題 "Furious Angels")


日本盤のみボーナストラック
Clubbed To Death - La Funk Mob remix 収録
BMG ファンハウス
カタログ番号: BVCP 24019

トラックリストは下記US・UKリリース盤の1枚目と同じ (ボーナストラックを除く)
結果、6年間に出したのは、たったのシングル2枚! ですから、ファンにとって「フューリアス・エンジェルス」が待望のアルバムであることは言うまでもありません。

三島由紀夫、川端康成、エミリー・ディケンソン(詩人)等を愛読し、「アラビアのローレンス」や、小津安二郎の「東京物語」、ジャン・コクトーの「オルフェ」といった映画世界に共感したそうです。アルバム付随ブックレットにも、インスピレーションを受けた作品として、"Clubbed To Death"は川端康成、小津安二郎、坂本龍一、また"Nothing At All"は川端康成の「雪国」、"Furious Angels"はJean Cocteau、三島由紀夫の「太陽と鉄」を挙げています。(日本人になじみの深い作品が多く、ちょっと嬉しいですよね。あとでこうした関連アーティストや作品についてのページを作りますね☆)

ちなみに、アルバムジャケットと付随ブックレットの写真はビョークやマドンナを手掛けたマート&アトラスの作品。デザインとアート・ディレクションはケミカル・ブラザーズ等を手掛けたブルー・ソースによるもの。(Mediaページのリンク参照) 全体的に孤独で破滅的、それでいて儚いイメージを前面に出しています。アルバムを通して一貫したコンセプトを持ちたかったそうです。

映画やCMでの多用もあり、ロブ・デューガンが、"Clubbed To Death"のみから得た印税収入はなんと1億7千万にのぼるとも言われています。しかしこの曲を作った当時、オーケストラをスタジオに呼ぶためには15000ポンド(約300万円)が必要で、その他にもいろいろとかかる経費に彼は有金をすべてつぎ込んだそうです。UKの雑誌インタビューで、「だからいつも貧乏してたよ」と彼は答えています。

そうした妥協を許さない真摯な姿勢と、周りも認める才能のお陰か、6年前のサウンドも最先端の音楽として心に迫ってきます。そしてきっとこの先も時代に左右されない不朽の音楽として響いてゆくのではないでしょうか。
<ひとこと>

このアルバムは、日本国内ではあまりプロモーションがなされていない為か、レコード店頭でも見かけることがないかもしれません。(海外ではプロモ等あります)

ですので、店頭からのオーダーまたは、インターネットからの購入をお勧めします。気長に待ってください。(なにせ制作だけで6年かかったものですから・・・)

最初はとっつきにくい音楽かもしれませんが、何度も繰り返し聴くことのできる深みのある音楽です。待つだけの価値アリ☆だと思います。

あと、インポートでは、最近発売のUSまたはUKリリース盤をおすすめします。下記のとおり、2枚組、エンハンスド仕様です!
Furious Angels (Instrulmentals付) アルバム
および旧リリース盤との違いについて



上記画像は、Furious Angels の新(再)リリース盤シングルの(予定)画像です。


<各リリース盤の違い>
北米リリース盤について:


2003年6月3日発売
エンハンスド仕様 | 2枚組
カタログNo: 48430
LE
'"Limited Edition"
エンハンスド仕様 | 2枚組
カタログNo: 48437

通常盤と中身は同じ。
外装がブック形式のため、大きく、付随ブックレットは30ページ。
 
UK再リリース盤について:
 
2003年8月4日発売
エンハンスド仕様 | 2枚組
カタログNo: 82876535422

北米リリースの通常盤と同仕様。だだ、CD2枚目の曲目リストにおいて、"There's Only Me" の漏れ、 "Instrumental" を "Clubbed To Death" とした印刷ミスがあるものも。
 
UKオリジナル(旧)盤について:


2002年7月1日発売
通常オーディオCD | 1枚組
カタログNo: 74321939732

付属ブックレットが8ページで、歌詞なし。曲目は左記CD1と同様。CDは一枚のみ、インストなし。
LE
'"Limited Edition"
通常オーディオCD | 1枚組
カタログNo: 74321921252

上記通常盤と中身は同じ。
付属のブックレットが28ページあり、歌詞付。
 
日本リリース盤について:
2003年2月5日発売
通常オーディオCD | 1枚組
カタログNo: BVCP 24019

28ページのブックレットが付属(歌詞付)の他、対訳および解説書付。
曲目は左記1枚目と同様だが、ボーナストラックは Clubbed To Death - La Funk Mob remix。
 
FURIOUS ANGELS
(+ ボーナスCD 'Instrumental')



U.S.A. | 2003
LABEL: Reprise Records/ BMG-Cheeky

UK | 2003
Label: Cheeky Records/BMG


1枚目:
〜UK(2002年)のオリジナル(旧)リリースと同じトラックリスト

 1. Prelude
 2. Furious Angels
 3. Will You Follow Me?
 4. Left Me For Dead
 5. I’m Not Driving Anymore
 6. Clubbed To Death
  (Kurayamino Variation)
 7. There’s Only me
 8. Instrumental
 9. Nothing At All
10. Born Yesterday
11. Speed Me Towards Death
12. Drinking Song
13. Pause
14. One and The Same (Coda)
15. Clubbed To Death 2
    (ボーナストラック)


2枚目:(ボーナスCD・エンハンスド仕様)
 1. Will You Follow Me?
 2. Furious Angels
 3. Left Me For Dead
 4. I'm Not Driving Anymore
 5. There's Only Me
 6. Instrumental
 7. Nothing At All
 8. Born Yesterday
 9. Speed Me Towards Death
10. One And The Same

 * Clubbed To Death (Video)
 * Furious Angels (Video)


注) だだし、UK再リリース盤はトラックリストにミスプリントがあるものも出回っているらしい。(詳細は左記UK再リリース盤についてを参照)


photo from the album booklet
各国アルバム&シングル 発売日:

Furious Angels アルバム発売


イギリス - 7月1日 (2002年)
ドイツ - 1月27日 (2003年)
スイス - 〃
オーストリア - 〃
デンマーク - 2月 2日
日本 - 2月 5日
台湾 - 2月14日
スウェーデン - 2月17日
フィンランド - 〃

ロシア 3月3日
イタリア 3月7日
オーストラリア - 3月10日
北米 - 6月3日 →右欄参照
カナダ - 6月24日
イギリス- 7月28日(再リリース)
 →右欄参照

 
Furious Angels +
Instrumentals (ボーナストラック)


北米 - 6月3日 (2003年)
  (2枚組:エンハンスド仕様)
イギリス - 7月28日 <再リリース>
  (上記北米盤に準じ、2枚組、
  エンハンスド仕様。曲目リストが
  数種類あり、いずれも間違って
  記載されてます。)




Furious Angels 新シングル
(再リリース、新しいリミックス含む)

イギリス - プロモーショナル用 (曲数が少なめ)
ドイツ - 5月12日 (2003年)
オーストラリア - 6月30日


(主な情報提供: Rob Dougan.net
シングル (in UK)

 
CLUBBED TO DEATH 
(2002年版・再リリースCD)

UK | 2002
CATALOG NO.: 74321 941702
LABEL: A&M-MoWax / BMG-Cheeky

1. Radio Edit
2. Hybrid Rimix (JH Edit)
   [by Joe Harland & Phil Stocker]
3. La Funk Mob Variation
   [prod.by La Funk Mob & R. Dougan]
4. Darkside [by La Funk Mob]

上記CD は今年(2002年)再リリースされた「Clubbed To Death」(略して"CTD")シングル。UK版のFurious Angels アルバムでは"CTD 2"がボーナストラックとして収録された。1996年のMo'WAX版のものより2曲少ない。(現在、シングルは20分以内という条件があるらしい) 6年も経った後で全英チャート24位記録とはさすが。
(写真提供: RD:CD
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